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3.3.3排ガス凝縮試験
1)凝縮試験の概要
(1)まえがき
排ガスは凝縮試験では、圧力7MPaでの試験を図3.3-18のラインを使用して実施し圧力5MPaでの試験を図3.3-26のエンジンを含む全体システム試験ラインを使用して実施した。
(2)試験方法
?水蒸気凝縮器の伝熱特性試験
排ガス流量および冷却水流量をパラメータテ熱交換量および凝縮液量を測定する。排ガス流量および熱交換量は水蒸気入口での測定流量と凝縮水分離器(2)および(3)、凝縮炭酸ガス分離器からの排出量の比較、排ガス放熱量(顕熱量および凝縮熱量の合計)と冷却水受熱量の比較で確認する。凝縮液の成分は凝縮水分離器(3)からの凝縮水および炭酸ガス流量から把握する。
?炭酸ガス凝縮器の伝熱特性試験
水蒸気凝縮器から排出される未凝縮ガス流量および冷却水流量をパラメータに熱交換量および凝縮液量を測定する。水蒸気凝縮器からの未凝縮ガス流量および熱交換量は水蒸気入口での測定排ガス流量から凝縮水分離器(3)からの凝縮水および炭酸ガス流量を差し引いた値と凝縮水分離器(2)および凝縮炭酸ガス分離器からの排出流量の比較、未凝縮排ガス放熱量(顕熱量および凝縮熱量の合計)と冷却水受熱量の比較で確認する。
凝縮液の成分は凝縮水分離器(2)凝縮水および炭酸ガス流量から把握する。
?運転特性
起動について実船では比較的浅い海中で行われるものとして以下の要領で行い起動特性を把握する。
a)温水水槽内の水を約40℃に加熱・保持する。これは、試作システム特有の操作である。
b)系内圧力を7MPaもしくは5MPaに設定する。
c)凝縮水分離器(1)および炭酸ガス分離器の液位を設定する。
d)冷却水を凝縮器に供給する。
e)排ガスを系内に供給し、排ガス凝縮が開始する。
f)系内圧力がほぼ設定圧力に到着した後、水蒸気凝縮器および炭酸ガス凝縮器のガス抜き弁から系内の空気等を系外に排出する。
g)水蒸気凝縮器および炭酸ガス凝縮器のガス抜き弁を閉じる。
停止についても実船では比較的浅い海中で行われるものとして以下の要領で行い、起動特性弁を把握する。

 

 

 

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